7月21日は4時間しか営業しません。

突然ですが、7月21日は正午0時から午後4時までの4時間しか営業いたしません。

 

参議院選挙が始まっています。
来たる2019年7月21日(日)が公開日で、その日の20時まで投票できます。
皆さまは選挙に行きますか?是非とも行ってください。
絵画教室アトリエこかげとしても、今回の選挙は何が何でも行っていただきたいと思っています。

アトリエこかげの講師を務める村上も選挙に行かなければなりませんし、通われている生徒さん方にも行っていただきたいので繰り返しますが7月21日は4時間しか営業いたしません。
絵を描いている場合じゃないんです。今回ばかりは。

さて、どうして一塊の絵画教室が政治に関するお話をしてるの?と思われるのではないでしょうか。その理由をご説明するのに、長くなりますがアトリエこかげを運営している講師の村上の一人語りにお付き合いください。


バブル経済期に高校を卒業し就職活動をした両親の下にバブル崩壊の翌年、1992年に私は生まれました。
95年前後に始まる平成不況の最中、金貸し屋のCMが流れるテレビを見て私は育ちました。

父も20世紀の頃までは脂の乗ったイケイケのサラリーマンをしていたので、本格的なデフレが始まる98年にマイホームを購入。今思えば彼は何でこのタイミングでヘーベルハウスなんて高い買い物をしてしまったんだろうと思います。

そしてリーマンショックの少し前、小泉政権の頃に不景気の煽りを受けて各企業が大規模な人員削減を始めました。御多分に洩れず父も職を失いました。家を建てて5年、私が10歳の頃でした。
再就職をしようにも就職氷河期と呼ばれる時期に40歳を目前にした高卒に椅子があるはずもなく、その頃から目に見えて生活が変わりました。
それから両親が就職し、細々ながらも家系が安定するのに2年近くかかったと記憶しています。多感な年頃だった私には金について怒鳴りあう両親を見ているのは非常に辛かったです。

そんなこんながあり捻くれてしまったのか見事に中学に進学した私はいじめに遭い、保健室登校をしていた時期もありました。
地元の普通科の県立高校に進学しましたが、そこの学費も両親が払うことができず奨学金を利用して通っていました。高校にも奨学金制度があるのって案外知られていないようですが、一昨年くらいまで返済をしていました。

さて、大学の受験を控える頃になって田舎の高校生はまた貧困の壁にぶつかりました。いくらバイトをしても美大受験対策のたに予備校に通う費用が足らないのです。当時は神奈川県の最低賃金も750円の時代です。
独学でデッサンをやってやろうと腹をくくり毎日美術室に残りましたが、結局のところは地元の芸術学科のある総合大学に行くのがやっとでした。

やっとの思いで合格した大学。合格通知と同封されていた入学金の振込用紙に書かれていたのは107万円、知ってはいましたがもちろん村上家にそんなお金があるはずがありません。振込期限は1週間後でした。
最後の方は家中の小銭をかけ集めて何とかしたのですが、その時の光景はいまだに忘れられませんし、この1週間両親がどのような工面をしたのか想像するだけで悲しくなります。

もちろん学費も全て奨学金に頼りざるを得ません。借りることのできる満額の12万円を毎月借りていました。奨学金の申請時に必要な父の源泉徴収票の控え、現実的な数字として父の収入を知るのは辛かったです。

これでも足らなかったので大学から成績上位者だけが給付される学部奨学金が必要でした。高校の教諭を目指しながら学芸員資格も取ろうとしていた私は半期にレポートだけで16個、簡単に見積もって月の半分は寝れませんでした。学生生活を送るためには成績を落とすわけにはいきません。アルバイトを詰めながら、美術の制作系の課題に追われながら、学部で3位をキープしていました。

こんな暮らしをしていたら丸2年で頭を壊しました。
試験期間中のある日、全く体を起こすことができなくなりました。
当然成績もつかないので学部奨学金もカットされてしまいます。休学しようにも休学中もある程度は学費は発生してしまうし、奨学金を借り続けることはできません。
不本意ですが中途退学を余儀なくされました。

そして成人を迎えた私は450万近い借金を背負って高卒になりました。

アルバイトを掛け持ちしながら実家から独立した私ですが、このままではいけないとデザインの製作会社の面談を数多く受けたこともありました。
しかし専門学校すら出ていない実務経験のない私はどこにも採用されません。

何とかアルバイトでデザイナーの経験を積み重ねましたが、それでも正規雇用はされません。しかし奨学金の返済などもあり人より少し高い収入が必要でした。
そこで現在生業にしているフリーランスデザイナーの道を選びました。

未だに「なぜ正社員として働いたことがないんですか?」などと聞いてくる採用担当者と出会うことがあります。
努力が足らなかったから今のような状況にあるんじゃないか?という声もかけられたこともあります。

私も両親も生活に対して手を抜いたことなど無ければ、その都度仕方なく今のポジションを選んできました。
「フリーのデザイナーなんて自由でいいですね」なんていう人もいますが、好きで始めた訳ではないんです。

そして現在、空いた日を利用して絵画教室を営んでいます。
120分制などの時間割で区切らずに好きなだけやってもらう時間無制限制、画材はできる限りアトリエのものを使っていただけるような絵画教室です。

正直、全く収益は立っていません。下手したら赤字になります。
これは先述した私の幼少期に、通いたくても通えなかった絵画教室の敷居を少しでも下げようと考えてのことです。
そして、少なくともアトリエこかげに遊びに来てくれてる間は嫌なことは忘れて欲しいですし、私みたいな大人の失敗例のような生き方をして欲しくない思いから、できる限り多くのことを体験していただいています。

村上先生は借金まみれですし、生活は苦しいです。
そこで今回の参議院選にお話を戻します。


比例区で投票できる政党に最低賃金1500円、そして奨学金をチャラにしてくれそうな政党がありますよね。
絵画教室アトリエこかげの運営にご賛同いただける方はぜひその政党に投票していただきたいんです。奨学金をチャラにしたいんです。その分子供たちが使う画材を買うことだってできます。

ただ学びたい、その熱意だけしか持ち合わせていない18歳の人たちに数百万円のお金を貸すだなんて制度はあってはならないんです。
もうこれ以上私のような人が増えて欲しくないんです。

長々と書いてしまい恐縮ですが、5年も絵画教室をやっているんです。たまにはお許しください。

以上の理由から21日は16時に閉店させていただきます。

ありがとうございました。

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